映像制作の流れ[撮影]

映像の醍醐味撮影です!!

1.ヒアリング
2.企画&見積もり
3.絵コンテ制作(詳細打ち合わせ)
4.撮影
5.編集
6.仮編集を提出
7.仮ナレーション本編集を提出
8.修正
9.ナレーション録音
10.納品

4.撮影

撮影準備〜制作スケジュール

全くもってここにきて一番重要なことを忘れていました。

制作スケジュールです!!

クライントに安心を・・・

納期に間に合うように・・・

制作スケジュールを立てましょう。

実際の制作スケジュール。制作は計画的に。

あくまで予定で構いません。ただ提出物の日程は守りましょう。

こちらは企画・見積もり段階で作成する方が望ましいです。

撮影準備〜撮影場所選定(ロケハン)

それでは撮影!!と言いたいところですが、その前に準備をしましょう。

良いものを作る、良い結果を出す前には準備が重要です。

「準備90% 本番10%」と本田さんも申しております。全くその通り。

あらゆることを想定して一発撮影に挑みます。

ということでまずは撮影場所。良いカメラで、良いモデルで撮影すれば良いものができるか・・・

NOです!!

良い撮影場所があれば、どんなものでも良く撮れます。

企業PVであれば、社内のどこでインタビューすれば良いか

CMであればスタジオ?背景は?セットは?それとも野外?

などなど、最近はgoogleマップであたりをつけてなんかもできますね。

白ホリ、ハウススタジオなども写真だけで判断するのではなく実際に見に行きましょう。以外に狭いとかも良くある話です。スタジオの方も下見だけでも、快く引き受けてくれますので。

モデル、タレントさんを起用する場合は控え室やメイク場所も忘れずに。

ロケであればロケ車は必要なのか、運転は?

ロケーション選定から車、運転手の手配まで行ってくれる会社もあるので予算に余裕がある場合はそういったサービスに頼んだ方が確実です。

あと、ロケ撮影で施設などで撮影する場合は撮影許可も申請しておきましょう。

ゲリラでやる場合もありますが、特に広告の場合はあとあと問題にもなるので。確実に。

施設の場合は施設の管理者に問い合わせ。

道路での撮影は所轄の警察に問い合わせになります。

その際、必ず企画書と絵コンテ、スタッフ数、使用機材も聞かれますので準備しておいてください。

時期や時間、撮影内容によっては許可が降りない事も多々あるので、企画段階で問い合わせしておく事も必要な場合があります。

せっかく鹿児島桜島撮影に来たのに灰と逆光で映らないなんて事も。事前の情報は必要です。

そういえばロケハンの費用も見積もりに入れておきましょう。

ロケハンは気楽で楽しいので。

撮影準備〜人員手配

演者、撮影クルーも必要であれば手配しなければなりません。

企業PVであれば、社長や社員の方が演者になるので大丈夫です。

CMなどでモデルが必要になる場合は、モデル事務所やフリーのモデルなどに出演を依頼します。

最近は「インスタグラマーでモデル」とかいわゆるインフルエンサーに依頼をする場合が多いです。

キャスティング会社というキャスティング専門に行う会社もあったりしますね。

今回は企業PVなので特にモデル・タレントの話はこのくらいにして。

撮影クルーです。

ワンマン制作でも、アシスタントはいた方が何かと楽です。機材運び、セッティング、撤収一人よりも二人の方が良い。

自分はフリーランスのスタッフで集めることが多いのですが、フリーランスって今時少なくなって来ているんです。

デザイン、クリエイティブでフリーランスが増えたのは、リーマンショック以降。でも最近は企業に出戻りする人も多くなってきています。

気になるギャラですが関西なら

カメラマン、音声などで・・・2万円〜5万円

アシスタントで・・・2万円〜3万円

もちろん腕の良い人ならそれ以上はあります。

ちなみに関東は関西の1.5倍です。

東京の方がクリエイターも多いですがその分案件も多いので、あんまり安いと断られます。

基本的にこのような現場職は日当として考えます。

1時間の撮影なので1万円・・・とかはあまり通じない業界です。

それと、広告案件ならもっと多めに。番組などのレギュラーなら少な目でお願いする事もあります。

ちなみに撮影クルーと出会う方法ですが、自分の場合はテレビ番組の仕事をしたことで一気に広がりました。

つながり無しで映像制作に入ると、なかなか他のクリエイターと出会う機会はありません。

なのでまずはいろんなとこに顔を出す。webで何かと問い合わせしてみる。SNSで探す。が良いと思います。

クリエイターはシャイな人が多いですが、案外良い人が多いので。

撮影準備〜機材

さてまだ撮影ではありません。

機材です。何度か紹介しましたが機材はレンタルでまかないましょう。




機材、特にカメラ本体の進化スピードが早すぎて買うのは正直、もったいないです。

panasonicミラーレスGH5sが良い感じって思っていたらもうフルサイズ出しちゃいますからね。

最近の傾向としてカメラを買うなら、新作カメラが出て最初のアップグレードあたりで買うのがベターかなと思います。

例えば春に出たら夏くらい。

ただ手元にカメラがあればいつでもどこでもすぐに撮影できるので思い切って買う場合は

3年、いや2年で減価償却するノリで買いましょう。

ということで機材の手配はお早めに。撮影日がなかなか決まらない場合も早めに仮押さえしましょう。

この業界は「仮押さえ」結構あるので。キャンセル料金がかかる日程も事前に聞いておきましょう。

初めて使う機材の場合は、前日前々日にしっかりシュミレーションしてください。つまりテスト撮影です。

最新機器は簡単に操作できるとはいえ、現場で初めて使うには不安すぎます。

説明書もしっかり読みましょう。説明書を読まずに感覚で操作するカメラマンさんがいますが、大抵現場でテンパります。

カメラ、レンズ、記録メディア、照明、音声収録機器

これらが揃っていれば大丈夫です。

前日にテスト撮影中。全部レンタルです。

いざ撮影

やっと撮影。

画角、明るさ、色味、シャッタースピード、音声レベル、照明加減をチェックして

撮影を始めます。

フォーカスを合わせていないと使えない素材に・・・

忘れていました。ピントは必ず嫌という程合わせましょう。

今期は一眼レフでの4Kマニュアルフォーカスという設定で。

4Kの場合、ピントがHDに比べかなりシビアになります。例えばGH5ならピーキングを使用してフォーカスを合わせましょう。

被写体深度が浅く、インタビューで人物をとる場合どこにピントを合わせるか・・・

です。

被写体の目にフォーカスを合わせましょう。

人間は人間の目を見たくなる性質があります。映像の場合なおさら恥ずかしがり屋さんでも画面を通してなら思いっきり目を見たくなるのです。

そこで目にフォーカスが当たっていなかったら?鼻や口に当たっていたら?

ましてやフォーカスが背景にあっていて人物がボケていたら?

その素材は使えません。

これあるあるなんです。ベテランカメラマンでもやらかすことがあるフォーカス問題。

慣れるまでは嫌という程フォーカスを合わせましょう。

あと、インタビューでもう一つ重要なものは音です。

音声です。

音声が聞こえない・・・これまた使えない素材に

映像って画だけがよければって思うかもしれません。

でもどっちかというと音の方が大事だったりするのです。

もちろん最近はネットとスマホの普及で音はあまり重要視されませんが・・・

(最近はスマホでこっそり再生が多いので音よりもテロップが重要視されます)

でもでも、音、つまり音声とBGM、効果音はとんでもなく映像では大事。

音の効果は映像の効果を数倍にも引き上げます。

特にインタビューなどだったらなおさら。

映像なしで音声だけでも良いくらいです。

と、音のことはかなり奥深いので簡単に。

ピンマイクを使いましょう。

テレビでは普通に音声が聞き取れますが、あれは1にピンマイク、2に指向性ガンマイク、3に音声さん・MAさんが頑張っているから。

ピンマイクがある人は試しに「ピンマイクあり」と「カメラ内臓マイク」で聞き比べしてください。

これ絶対してください!!

ピンマイクの重要性、「音の芯を捉える」ということがわかります。

イヤホンやヘッドホンで聞いてください。

違いは一目瞭然。

どちらがはっきり聞こえるかは、ピンマイク一択になると思います。

通常、カメラマンさんは音声もできます。

でも、音声取れてないとかプロでもあります。

その場合、全くお話になりませんが。

通常、音声機器からカメラにもラインでインプットしますが別で音声レコーダーでも録音します。

カメラと外部機器でダブルで収録。これは当たり前のことです。

音声についてはまた別の記事でしっかり書きますが、

音の収録のことは入念にチェックしましょう。

慣れれば大したことない当たり前のことになりますので!!

撤収〜打ち上げの前にバックアップは忘れずに

はてさて無事、撮影も終えてひと段落。取れ高最高のあなたはすぐさま打ち上げでもしたい気分。

撮影中は集中しすぎて、かなりのアドレナリンが出ています。

とんでもなくお酒が飲みたくなります。

しかし!!

撮影データのバックアップは必ずしましょう!!

できれば撤収中の現場ですぐに。

撮影データが飛んだ、撮影データがありません。

これは、誰しもが必ず経験する恐怖の事件です。

自分も含めほぼ全員が一度やらかしています。

案件によっては訴訟問題にもなり兼ねます。

必ずバックアップを取りましょう。

自分は編集用よ保存用として別々のハードディスクに毎回保存をしています。

ということで、次は楽しい編集のお話!!

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